2014年11月26日水曜日

シロアリ業界にて思ふ

当blogは、「すべては住まい手さんのため」を標榜いたしております。

これはblog開始の初回に申し上げた通りです。特にブレはありません。

ですから、blogの内容如何によっては、不快感を持たれる方もおられる前提です。

前提です、という書きぐりは少々変かもしれませんが、ハレーションが一切なく

主義主張を行うことは、この混迷・混沌とした防腐防蟻業界ではまず不可能です。

既存業者の方に喧嘩を売る必要は(先に業界から喧嘩を売られてるわけですので)

言葉は悪いのですが時には必要です。ただ売られた喧嘩は買いましょうということ。

これも言葉が悪いですね。要は「正当防衛」なんです。実際のところ。

blogだと大声のようですが、実際状況は真逆です。ずっと嫌がらせをされています。

それもこれも、何も争い自体が目的ではないのは冒頭に申しあげたとおりです。

ですから異論・反論あれば大いに受け付けます。受け付けたいので、お待ちします。

ホウ酸が効かないとのご意見の方は、科学的な実証データもとに是非反論ください。

でも、効かないと思う、効かないはずだみたいな寝言はチラシの裏紙にて願います。

あくまで住まい手さんのために、より良いものをという発想こそが第一義ですので。

また、檜だと要りません、寒冷地では要りませんという方々も同様にお願いします。

(でも寒冷地って言ってもせめて北海道とか本州なら盛岡レベルでお願いしますね。

行政サイドが既にコメント出しているようなエリアからは行政にご相談ください。)

あと、これは聞いた話ですが、忌避性の薬剤使っておいて、その処理した木部には

しろありが来ず、ホウ酸には集まったとかアホみたいな実験とかやめてくださいね。

そんなの小4でも判る話です。

具体的には、普段ネオニコチノイドを奨めながらも、その実験だけピレスロイド系を

姑息にも使っていたそうです。前者は非忌避性、後者は忌避性ですから、姑息の一言。

実験にネオニコを普段通り使ってれば同じように集まってたわけですから。

だいたい忌避性って怖いんですよ。それだけ空気中に揮発している証左なんですから。

かたやホウ酸処理は処理濃度も薬剤もわからず。揮発せず忌避性がないのは当然です。

こんな事をしろあり対策協会の直近だか年度総会でやっている、やっていたそうです。

どんな業界だか想像がつくでしょう。。住まい手さんのことを考えたりしていません。

見えないと思って、業界のための我利我利団体と言われても仕方がないレベルです。

5年だけ保証が付けられるように最低限の薬剤処理を行えるのが優秀な施工者。。

もうそんな時代は終わりにしましょう。話はそこから初めてスタートだと思います。

その上で駆除と予防、役割分担の話なども未来を見据えてあるのではないでしょうか。

業界の意識レベルの統一がまず必要だと思います。

今の業界は中から見ても酷いです。業界の信頼が世間一般から全く無いのも頷けます。

悔しくないのでしょうか。今日もFacebookでお知り合いの方から床下のUFOの映像が。

あんなバカみたいな大きさの換気扇とか売りつけるの恥ずかしいからやめてください。

何だこれは!?とリフォーム現場で呆れ果ててのご発言を見ていて情けない限りです。

益虫のしろあり以上に馬鹿にされる存在のシロアリ業者になれ果てていてはダメです。

木造建物の高耐久化に寄与しうる、劣化対策業の確立が業界として望まれています。

下ばかり見ず上を見て前を向いて進みましょう。

2014年11月20日木曜日

せっかくのホウ酸を効かなくしている人タチ・・・

タイトルからして激しく頭痛が痛いのですが、、、若干えづきそうです。

でもこれは、きっちり書いておかないとなりません。私しかいません。

住まい手さんにリスクが及びかねませんし、ホウ酸にも罪はありません。

残念ながらホウ酸の扱い方を知らず問題を起こしている人タチがいます。

おたく(ら)のホウ酸、薄いんですけど!!!!!

薄い上に、底に結晶化で固まってさらに薄まってるんですけど!!!!!

いつ誰が作ったかわからない溶液、いつ誰かわからない人が塗ってる!?

中身わかってますか?濃度確認しましたか?

認定が15%なのに営業が19%だとか滅茶苦茶ホラ吹いてましたよ!?

そんなことあるわけないでしょうが!! 15%だって確認しましたか?

お使いのホウ酸の濃度把握していますか? BAE濃度って知ってますか?

ちょっと、、、、おたく(ら)の処理、雨養生やってないんですけど!?

我々の真似をしてか知りませんが、以前は着色が義務付けられていたのを

保証条件から外していますが、どこに塗ってるかわからないんですけど!?

保証も認定もない怪しいホウ酸?ホウ砂?使ってる人もいるんですけど!?

ひと言にホウ酸といってもいろいろあるんですけど!!!!!

そんなんじゃ、既存のシロアリ屋さんが喜んでしまうんですけど!!!!!

保険会社さんに怒られたのもむしろいい機会です。きっと天の思し召しです。

迷惑ですから中途半端なことやめてください。保証も真似できませんでした。

我々が、駆け込み寺状態です。名前が紛らわしいから間違える人までいます。

我々は、ボロンdeガード工法です。無事故無違反です。違反常習者ではなく。

ホウ酸が効かないという人タチ

件の住まい手のFさんに紹介いただいた別の住まい手さんのblogで
ホウ酸の話題というのか某業者から批判?揶揄?がありましたので、
コメントした内容を、折角ですのでそのまま貼っつけておきます。
(この業界、ホウ酸が効かない(だろう)と触れ回る人ばかりです。
理由は想像できると思いますが、後述してあります。)

呼ばれて飛び出てではありませんが、Fさんからご紹介を受けまして
折角ですので横レスですがコメントさせていただきたいと思います。

さて、コメント中のリンクのシロアリ屋サンが、明確に「直感」だと
書いておられますので、その件についてどうこうは特段ございません。
事は誰かの主観云々の話でなく、科学(或いは化学、物理)の話です。

専門的になりますが、ホウ酸への毒性閾値、すなわちしろありを含む
昆虫類など腎臓を持たない種への耐性がどのレベルにあるかきちんと
把握しておれば蟻害事故が起こるようなことは科学的にあり得ません。

無関係の写真掲載など明確な悪意も感じますがそれも慣れております。
ホウ酸が効いてもらっては困る方々ですので、最早致し方ありません。
業界団体をあげてホウ酸の認定に10数年間大反対していた方々です。
御用学者も巻き込んでそれはひどいものです。

確実に言えるのはホウ酸が広まると再施工・駆除の仕事がなくなります。
これまで散々、予防だと称して効かなくなる駆除剤を無駄に撒くことで
散々客を泣かせて旨味を得てきたんですからご退場頂いて良いでしょう。

事実、新築時の全構造材処理が州法で定められたハワイ州の駆除業者は
築20年オーバー、すなわち州法で定められる前の築古物件しか駆除の
仕事がありません。築浅ではシロアリ問題など既に解決しているのです。

駆除のお仕事はきっと残るでしょう。駆除には農薬由来の合成殺虫剤が
即効性があり、遅効性のホウ酸(駆除に効かないわけではありませんよ)
に対して、短絡的に優位性があると考えるのも一つのモノの考え方です。
事実我々も、望まれれば駆除に殺虫剤を使わないわけではありません。
ただ、オススメもしませんし、薬剤の吟味も当然行います。
その辺りはblogにも書いていますのでご一読ください。

ただホウ酸も魔法の粉ではありませんから素人や素人に近い方々が扱うと
事故が起こります。正しい用法、濃度、品質管理、施工管理、雨養生など
専門家がきちんと責任施工を行うことでしろありだけでなくホウ酸特有の
腐朽菌対策、防虫対策、難燃効果などが得られます。
劣化対策が可能となるのです。

無駄なことに無駄なお金を使わないことです。
駆除や再施工は、これまでのお粗末な防腐防蟻業界が生み出した仕事です。
人為的に或いは無作為的にです。住まい手さん方もよく考えてください。

2014年11月18日火曜日

合成殺虫剤の問題点〜いたちごっこ〜

合成殺虫剤の環境リスクや健康リスクはもう本Blogの読者の方なら
申し上げるまでもないと思いますが、それ以外にも、それ以上に、
ひょっとして問題となり得るのが、この「耐性」の問題です。

巷ではエボラなどウイルスの話も多いですが、これも耐性がつくと
大問題であろうことは想像できるかと思います。
菌やウイルス、害虫の側も種の保存のために亜種が発生するのです。

シロアリとの戦いはかねて日本だけでなく世界中でもいたちごっこ
でした。実際耐性の問題よりも、その危険性から次から次へと別の
薬剤に変遷して行ったのですが。アメリカだって猛毒クロルデンを
土壌に大量に撒いていた頃もあるのです。未だに燻蒸する国ですから。

さて、GMOやモンサント社の話もご存知の方もおられるかと思います。
もちろん宮沢賢治の例を見るまでもなく害虫と戦いの歴史もあります。
賢治は農薬の導入を進めましたが、夭逝の原因ではと仰る方もいます。

過程はどうであれ、結果的には、自らいたちごっこの構造を作り出し
延々と特定企業がそこでビジネスをやっている、作っているわけです。

害虫と一言で言ってもいろんな問題があります。
昨今では、鹿や猪の被害が林業でも大きく取り上げられており、一部
硝酸塩を使おうという見解があり、議論となっています。

硝酸塩が仮に人体に入ると細菌の作用で亜硝酸塩になるそうですので、
発がんリスクからリスク検証されるべきですが、他に手がないのも事実。

かたやシロアリ対策。ハワイ州を見ても、ホウ酸で一件落着しています。
環境リスクも限りなくゼロに近い。元々、自然界にあるので当然ですが。
ホウ酸では耐性ができません。これもホウ酸処理の大きなメリットです。

天然自然物での防腐防蟻処理なので生態系にもやさしいのです。
地球環境にやさしいのに効果がある、効果が持続する、耐性もできない。
有機物や化学物質に頼らない家づくりにぴったりでこれ以外ありません。
もしあれば教えてください。

シロアリ屋がお嫌いですか?

先般の投稿で、農薬由来の中でアルトリセットという薬剤が
US EPA認証の唯一の低リスク殺虫剤であると書きました。

これは裏を返すと、それ以外の殺虫剤は低リスクではないと
アメリカの環境保護庁も認めているということを意味します。

その低リスクでない殺虫剤も日本に入ってくると最新の技術、
安心安全、高性能などの枕詞が自動的につくことになります。

ちなみにEPAですが、Wikipediaにもこうあります。

市民の健康保護と自然環境の保護を目的とするアメリカ合衆国
連邦政府の行政機関である。
大気汚染水質汚染土壌汚染などが管理の対象に含まれる。

自動車の燃費や、電化製品のEnergy Star(省電力)ステッカー、
さらに発ガン性リスク評価なども、EPAの管轄です。
日本で言えば、環境省や厚生労働省の一部の役割を担っています。

さて、まず論点(1)「殺虫剤はあくまで殺虫剤!」である点。
殺虫とは文字通り虫を殺す、駆除することを意味しますね。

世界的に殺虫剤を新築など虫のいない現場で撒くことは法律で
禁止されています。日本だけの異常なガラパゴス行為なんです。

これは、農薬由来であること、農薬には農薬取締法があることを
考えればごく当たり前のことのはずで、濫用は禁止されています。

ところがです。シロアリ駆除剤は農薬でないとして農薬取締法の
規制を受けないのです。

この点からもシロアリ業界の特殊性がお判りかと思います。
業界専門誌「しろあり」119号にも一部その辺りに触れています。

例えばホウ酸がゴキブリに効くことなどホウ酸ダンゴの市販品を
見るまでもなく、科学的特性から常識なのですが、仮に我々が
これは防腐防蟻ではなくて、ゴキブリ防除ですよと前面に謳うと
違法性を問われる可能性があります。

ゴキブリ防除などは薬事法や、保険衛生業の縛りを受けるのです。
でもしろありって、そもそもゴキブリの仲間なんですけど・・・
実際、蟻さんはハチの仲間で、白蟻はゴキブリの仲間なんですよ。

我々の手掛けているボロンdeガード工法はホウ酸によるシロアリ
腐朽菌対策ですが、昆虫類や菌類全般に効果があるので、副次的に
ゴキブリ、ノミ、ダニにも効果が出てしまいますよという格好です。
難燃効果もホウ酸の特性として確実にありますが副次的なものです。

ただこれはあくまで我々、サービスを提供する側の立場であって、
お客さんが「ゴキブリ対策をしたい」と内心で思われていてご依頼
を頂く分には全く問題ありません。あくまで工事は防腐防蟻ですが。

要は、(1)「新築住宅で殺虫剤を撒く国は日本だけということ、
それからその法の縛りも非常に複雑でありながら杜撰な面がある。」

次に論点(2)「ネオニコチノイド農薬の使用基準の緩和問題。」

世界中でミツバチ崩壊症候群などの環境汚染、地球生態系の破壊で
ネオニコチノイド系およびフィプロニルの使用が禁止されています。
EU、アメリカ諸州、韓国でも既に禁止です。

ところが元々ユルいこの基準を最大2000倍!緩和しようとする
動きが農薬メーカー(住友化学、三井化学など)から出ています。

日本の農水省や環境省あたりは、これを受け入れかねない勢いで、
心ある国民から猛反対されています。Greenpeaceでも反対活動が。

なお、蜂やトンボがいなくなるだけでなく人体への影響も報告が。
妊婦、乳幼児には発達障害の発生リスクが研究報告されています。

原発の問題を見るまでもなく、この国は国民の安全を守ることに
どれだけ意識を割いているのか、一体行政がどこを向いているのか
不信に思うことが多々ありますが、自分たちの家の中も自分たちで
守らないとならないのです。

せめて床下にどんな薬が撒かれているのか、意識ぐらいしましょう。
それは住まい手として、地球環境を守る担い手の最低限の責務です。
無責任な態度、無作為が諸悪の根源である事実を認識してください。
シロアリ屋だけ悪いのでなく、あなた方がそれを許してきたのです。

無料だからと勝手に床下潜らせて、訳のわからない薬を撒かれて
頭が痛くなったとか、臭くて気分が悪くなったとか、必要もない
換気扇を山のように床下につけられたり、意味のない耐震補強と

称する器具をつけられて、言われるがまま100万単位で支払う。

こんな話、床下、少なからずあります。こんな悪徳業者が存在
もしている業界としての問題認識、自浄作用も当然に必要ですが、
これらは国民性による問題も大きいはずです。声をあげましょう。

2014年11月17日月曜日

既存シロアリ業者さんからのご質問


Facebook上での公開設定グループで、既存の古参シロアリ業者さんから
ホウ酸に関してご質問を頂いた際のやり取りをご紹介させて戴きます。
ちなみに当方の元の投稿は、先般の長期優良住宅に関する提言の件です。