さて、認定薬剤とは何か、まずそこから知ってください。
認定薬剤とは、文字通り認定された防腐防蟻剤のことです。
この認定が、一体どこから受けたものかが問題です。
以下は、とても大事な話です。
防腐防蟻剤として認定を受けるには大きく2つ方法があります。
1)公益社団法人 しろあり対策協会の認定品
2)公益社団法人 日本木材保存協会の認定品
前者は、国交省の管轄。後者は、農水省と経産省の管轄です。
この何れか又は両方の認定が無い限り認定薬剤とは言えません。
ホウ酸(ホウ素系薬剤)は認定をなかなかもらえませんでした。
業界団体、しろあり対策協会の赤ら様な反対があったからです。
2012年になって、2)木材保存協会の認定取得を果たしました。
古くから世界では常識の木材保存法がやっと認可されたのです。
逆説的ですが、認定薬剤であることはとても重要なことです。
効果が各種実験等により公的に実証されていることを意味します。
例えば、炭の防腐防蟻剤、市販でありますが認定品はありません。
認定とか書かれていても、どこの認定かよく確認されてください。
では、しろあり対策協会(以下、ハクタイキョウ)の認定品とは
どんなものか、リストです。下記からご覧になってみてください。
http://www.hakutaikyo.or.jp/nintei/
どうですか? 使いたい薬剤がありましたか? 私にはありませんが。
ついでに、ハクタイキョウが、生態系を壊し世界で禁止されている
ネオニコチノイド農薬について、どのようにコメントしているのか?
http://www.hakutaikyo.or.jp/oshirase#oshirase-1963
どうですか? ハクタイキョウがどんな組織か? 想像できましたか?
次に木材保存協会の認定品です。やっとホウ酸の文字が出てきます。
(といってもただ単にホウ酸と書かれてるものは濃度が薄いですが)
http://www.mokuzaihozon.org/info/yakuzai/
こういうのを見るとどのメーカーがいったいどんな薬剤を売ろうと
しているのかがよくわかりますね。
では、大事な今日のまとめです。
しろあり対策協会の認定品と指定された瞬間、ほぼ農薬となります。
設計図面の仕様書、よくよくご確認の上、ご留意ください。
木材保存協会認定品の中でも、ホウ素系薬剤をせめて駆除以外では
最低限選択する、選択してもらうようにされてください。
ボロンdeガード工法と指定して貰えば責任施工で15年保証ですので
安心です。天野事務所と電話番号まで書いて頂ける著名設計事務所の
先生までおられますが、感無量ですし、住まい手さんにも安心です。
是非、皆さんもそうしてもらってください。笑
少々宣伝臭くなりましたが、とても大事な話ですのでご留意ください。
何気ない一文で、劣化対策、防腐防蟻の中身が決まってしまいますよ。
大切な住まいと それ以上に大事なご家族とを よくお考えください。
それから家づくりで地球環境のことにも 是非想いを馳せてください。
ネオニコに関するハクタイキョウコメントを添付しておきます。
返信削除ネオニコチノイド系化合物を有効成分とする認定薬剤について
お知らせ|2014.04.07
本会の認定薬剤は、公益財団法人住宅・木材技術センターに設置された木材保存剤等性能審査委員会において審査された結果に基づき、効力・安全性・環境への負荷・使用方法・使用後の廃棄方法等とともに、本会の防除施工標準仕様書に従った使用法において問題を生じないことを確認されるなど、総合的に審査されるプロセスを経て認定されています。
したがって、ネオニコチノイド系化合物を有効成分とする認定土壌処理剤、予防駆除剤につきましても、防除施工標準仕様書に従った使用法においては安全性が担保されているものと考えています。
本会は、関係機関の動向について注視しつつ対応してまいります。