2014年11月20日木曜日

ホウ酸が効かないという人タチ

件の住まい手のFさんに紹介いただいた別の住まい手さんのblogで
ホウ酸の話題というのか某業者から批判?揶揄?がありましたので、
コメントした内容を、折角ですのでそのまま貼っつけておきます。
(この業界、ホウ酸が効かない(だろう)と触れ回る人ばかりです。
理由は想像できると思いますが、後述してあります。)

呼ばれて飛び出てではありませんが、Fさんからご紹介を受けまして
折角ですので横レスですがコメントさせていただきたいと思います。

さて、コメント中のリンクのシロアリ屋サンが、明確に「直感」だと
書いておられますので、その件についてどうこうは特段ございません。
事は誰かの主観云々の話でなく、科学(或いは化学、物理)の話です。

専門的になりますが、ホウ酸への毒性閾値、すなわちしろありを含む
昆虫類など腎臓を持たない種への耐性がどのレベルにあるかきちんと
把握しておれば蟻害事故が起こるようなことは科学的にあり得ません。

無関係の写真掲載など明確な悪意も感じますがそれも慣れております。
ホウ酸が効いてもらっては困る方々ですので、最早致し方ありません。
業界団体をあげてホウ酸の認定に10数年間大反対していた方々です。
御用学者も巻き込んでそれはひどいものです。

確実に言えるのはホウ酸が広まると再施工・駆除の仕事がなくなります。
これまで散々、予防だと称して効かなくなる駆除剤を無駄に撒くことで
散々客を泣かせて旨味を得てきたんですからご退場頂いて良いでしょう。

事実、新築時の全構造材処理が州法で定められたハワイ州の駆除業者は
築20年オーバー、すなわち州法で定められる前の築古物件しか駆除の
仕事がありません。築浅ではシロアリ問題など既に解決しているのです。

駆除のお仕事はきっと残るでしょう。駆除には農薬由来の合成殺虫剤が
即効性があり、遅効性のホウ酸(駆除に効かないわけではありませんよ)
に対して、短絡的に優位性があると考えるのも一つのモノの考え方です。
事実我々も、望まれれば駆除に殺虫剤を使わないわけではありません。
ただ、オススメもしませんし、薬剤の吟味も当然行います。
その辺りはblogにも書いていますのでご一読ください。

ただホウ酸も魔法の粉ではありませんから素人や素人に近い方々が扱うと
事故が起こります。正しい用法、濃度、品質管理、施工管理、雨養生など
専門家がきちんと責任施工を行うことでしろありだけでなくホウ酸特有の
腐朽菌対策、防虫対策、難燃効果などが得られます。
劣化対策が可能となるのです。

無駄なことに無駄なお金を使わないことです。
駆除や再施工は、これまでのお粗末な防腐防蟻業界が生み出した仕事です。
人為的に或いは無作為的にです。住まい手さん方もよく考えてください。

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