2014年11月7日金曜日

高性能で高耐久な住まいを目指して

本Blogのタイトルは以前にもお断りしたとおり、高性能住宅でお馴染み
「俺の家は高性能」Blogの昆さんから転用、拝借させて戴いたものです。
昆さんは寒冷地の岩手盛岡をベースに、高気密高断熱住宅の施工監理や
コンサルティングを顧問として代表の古川さんとご一緒にされている、
高性能住宅のプロ中のプロの方です。またキノコ・山菜取りの名人でも。

その昆さん古川さんのご用命を受けて、地元盛岡で高性能化リフォーム
されている山井建設さんの住まいの高耐久化、劣化対策お手伝いを先日
当社でさせて戴きました。
その時に充填断熱+外張り断熱の付加断熱の施工はもとより、他現場も
案内戴き、セルロースファイバーの500mm充填断熱など、物凄いものを
拝見させて戴きました。

今日は立冬ですが、松尾さんがご提唱で当方も全面的に賛同差し上げる
【 健康・快適・省エネ住宅を経済的に実現する 】ためには、やはり
十分な断熱であったり気密化であったりが、最も確実にして近道であり
その上で建物を高耐久化させる、すなわち構造体を長持ちさせることが、
耐震や断熱、気密性能を長期に亘り確保するのに必須だと信じています。
これは別に高断熱高気密住宅だけに限られたことでは勿論ありませんし
同時に結露やカビ、ダニなどのリスクも安全に排除することも必要です。

昨日関西でトップクラスの断熱レベルの構造見学会が滋賀でありました。
こちらはパッシブハウスまでは届きませんが、高性能サッシやドア等で
有名なスウェーデンの名門ガデリウスインダストリーさんが提唱される
プラスエナジーハウス認定取得ご予定のあしづかホーム様の物件でした。

具体的には壁でいうと120mmのマグイゾベールさんの高性能グラスウール
充填断熱に外側にも90mmを付加断熱、合計200mmオーバーの断熱でした。
パッシブハウスジャパンの事務局の同じ滋賀の夏見工務店さんも含めて、
全国から高性能住宅をお手掛けの設計施工のプロフェッショナルの方々が
熱い関心を寄せてご見学されておりました。

そのような貴重な場で、当社もボロンdeガード工法や基礎外断熱でご採用
戴いた防蟻断熱材のパフォームガード、防蟻シーリング材のDo-All-Plyの
ご紹介ご案内も兼ねてご一緒に出展をさせて戴きました。

ちなみにガデリウスさんご担当Aさんのご自宅は超高性能の 2×10住宅!
ツーバイテンとは一般的な2×4が壁内89mmに対し、なんと235mm断熱。。
スウェーデンのフルスペック住宅をお手掛けの、ショーナヒュースさんが
実際にお越しになられていたのですが、210mm以上の断熱を既にお手掛け
にもかかわらず、熱橋対策も考えて付加断熱も今後検討するかもとのこと。

スウェーデンは寒冷地でシロアリは生息していないですが、木材保存剤と
してホウ酸が防腐・防カビ・防虫・難燃効果を踏まえて使用されています。
実際ガデリウスさんの木製パーツも製造工程で既にホウ酸処理済みです。

ちなみにマグイゾベールさんもマルチコンフォートハウスという温熱では
パッシブハウスに近く、その他、音や視覚の問題などの諸要素を考慮した
住宅をプロジェクトとしてお持ちです。(マグさんは、サンゴバンという
フランスの巨大企業グループのグラスウール断熱材の製造販売部門です。)

いや、世界は広いです。その広い世界で常識として活用されているホウ酸。
ボロンdeガード工法も、もっともっと幅広く皆さんのお役に立てるように
頑張りたいと決意を新たにした思いでした。

もちろん北海道で棟晶さんや、山本亜耕さんのように、300mm断熱などの
先駆者も日本にも既におられます。温暖地と言われる関西でも、寒冷地の
先例を学びつつ、時にはシロアリ対策で我々がしっかり役割を果たすべき
側面も大きいのではとも自ら思っています。当社も新住協さんで勉強し、
パッシブハウスジャパンさんの省エネ建築診断士も勉強させて戴いている
のもそういった先導的な方々に劣化対策に目を向けて戴くのが結局過去の
日本のお粗末な防腐防蟻業界を変えていくにあたり大きいのではないかと、
それは単純な我々のビジネスレベルの話のみならず、結局住まい手さんに
いい家をお届け出来る近道ではないかと。

全体最適の話の中で、皆に同じベクトルで進んでいただきたい、進みたい
そこには工法も手法もなく、ベクトルの大きさや向きは一致しなくとも、
全体として同じ方向性で進んでもらいたい、進みたいとの思いがあります。
末端のシロアリ屋が、末端から変えたい、変えないとならないと感じます。
少々とりとめなくなりましたが、高性能で高耐久な住まいを実現させたい、
実現してもらいたいとの思いで引き続き微力ながら頑張りたいと思います。

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